RE100とREアクション〜日本の再エネを加速させる2つのムーブメント〜

REアクション
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再エネ100宣言 REアクションについて

これより、REアクションについてご説明いたします。

100%再生可能エネルギーに転換?REアクションとは

再エネ100宣言 REアクションとは、自治体教育機関・医療機関・企業といったあらゆる需要家団体が、再生可能エネルギー100%達成に向けて共に行動を示していくイニシアチブです。

主な活動内容は、使用電力を全て再生可能エネルギーに転換することを宣言して、再生可能エネルギー100%の実現を達成するための支援や再生可能エネルギー関連の情報を発信することです。

参加する条件と求められていること

REアクションに参加できるのは日本国内の団体や企業です。

【参加条件】

  1. 自治体
  2. 教育機関
  3. 医療機関
  4. 企業

ただし、以下に該当する団体は参加することができません。

  • TCGが運営しているRE100対象の企業
  • 主な収入源が発電もしくは電力関連の事業
  • 再エネ設備事業の売上高が全体の50%以上

また、上記の団体や企業に該当していれば参加できるというわけではなく、REアクションの参加企業には、以下3点の求められていることを満たす必要があります。

【求められていること】

  1. 2050年までに使用電力を100%の再生可能エネルギーにすることを宣言
  2. 消費電力量や再エネ率などの進捗を毎年報告
  3. 再生可能エネルギー促進に関する提言活動の実践・賛同

*参照:再エネ100宣言とは再エネ100宣言 RE Action協議会

加盟企業の状況

REアクションに参加している団体は次のページから確認できます。

REアクションに参加するメリット

これより、REアクションに参加するメリットについてご説明いたします。

加盟企業の主なメリットは以下の2つです。

  1. 再エネ化を対外的にアピールすることが可能
  2. RE100加盟企業とのビジネスチャンスが生まれる

1.再エネ化を対外的にアピールすることが可能

REアクションに参加すると、以下のような特典が受けられます。

  • REアクションのロゴ利用(参加団体Webサイト・名刺・会社案内などで利用可能。商品添付など営利目的の利用は不可)
  • 具体的な再エネ導入の情報収集・参加団体間の交流などを目的としたWebコンソーシアムへの参加
  • RE100参加企業やグリーン購入ネットワーク(GPN)・イクレイ日本(ICLEI)・日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)の加盟団体などとの交流

*参照:再エネ100宣言とは – 再エネ100宣言 RE Action協議会

参加特典によってREアクションのロゴを利用できるため、再生可能エネルギー100%の達成に取り組んでいることを取引先やRE100加盟企業にアピールすることが可能です。

その結果、対外的なアピールができ、イメージアップに繋がります。

2.RE100加盟企業とのビジネスチャンスが生まれる

再エネ化というひとつの繋がりは、既にビジネスの世界へ浸透しています。

上記でREアクションの参加特典をご紹介したように、参加団体との交流やREアクション運営団体のGPN・ICLEI・JCLPなどの加盟団体と交流する機会を得られるため、中小企業や小規模な団体でも大企業と取引できる可能性が大いにあります。

再エネ化に向けた日本企業の事例紹介

加盟企業は将来的に事業運営を再生可能エネルギー100%で賄うことを宣言する必要があるため、多くの企業はいつまでに再生可能エネルギーの使用率を何%まで達成するかという段階的な目標を掲げています。

そこで、以下ではRE100・REアクションに加盟している企業が取り組んでいることや目標を紹介していきます。

RE100

RE100に参加している日本企業の2社の事例をご紹介いたします。

  1. 株式会社リコー
  2. アスクル株式会社

1.株式会社リコー

株式会社リコーはRE100に参加し、以下のような目標を掲げ、目標達成に向けて取り組んでいます。

目標

2030年に自社の工場・オフィス・車両及び熱・電力による温室効果ガス排出を少なくとも30%を再エネに切り替え、2050年に100%を目指す。

取り組み

全館のLED設置やエネルギーの見える化で省エネ・効率化を図り、再エネ発電施設を導入して太陽光発電・木質バイオマスプラント・マイクロ水力発電利用に向けて活動。

2.アスクル株式会社

アスクル株式会社はRE100に参加し、以下のような目標を掲げ、目標達成に向けて取り組んでいます。

目標

2025年までに本社・物流センターでの再エネ利用率を100%に、小会社を含めたグループ全体での再エネ利用率を2030年までに100%にする。

取り組み

2018年5月から順次、再エネ由来の電力へ切り替えており、消費電力における再エネ率をアップさせている。

REアクション

ここではREアクションに参加している団体と企業2社の事例をご紹介いたします。

  • 青森県民生活協同組合
  • 株式会社電巧社

青森県民生活協同組合

青森県民生活協同組合はREアクションに参加し、以下のような目標を掲げ、目標達成に向けて取り組んでいます。

目標

事業運営で消費する電力を2030年までに30%、2040年までに70%、2050年までに100%再エネにする。

取り組み

青森県内の再エネを活用した電力の「地産地消」に取り組み、地球での経済循環の活性化・持続可能な地域づくりへの貢献を目指す。

株式会社電巧社

株式会社電巧社はREアクションに参加し、以下のような目標を掲げ、目標達成に向けて取り組んでいます。

目標

2019年10月1日に本社で使用する電力を再エネ由来の電気に切り替え再エネ率が100%となり、本社を含む全拠点での比率が約87%に達し、2020年中に全体で100%を目指す。

取り組み

太陽光発電・小水力・風力・バイオガスなど再エネでの創エネに加えて、省エネや蓄エネを組み合わせて持続可能な社会の実現を目指す。

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