FIP

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FIPとは

出典:「経済省、大規模再生エネ促進」- 産経新聞

FIPとは、英語の「Feed in Premium」を略したもので、日本語では「プレミアム価格買取制度」と呼ばれています。

「FIP/Feed in Premium」は、買取価格が固定となる「FIT/Feed in Tariff」とは全く異なる契約方法で、市場価格に電力会社のプレミアム価格が上乗せされた価格で買い取りが行われる制度となります。

「Feed in Tariff」

FIPは2002年~2004年に初めてドイツで開始された新しい再エネの買取制度です。

ドイツでは1991年と早くから、再エネの買取制度が導入されていました。上限を構えず一時は日本円で1kWの価格が60円以上の時期もあったりするなど、再エネにかなり積極的な施策がとられていました。

出典:海外における再生可能エネルギー政策等動向調査 – 経済産業省

しかし、買取コストの国民負担が増えすぎてしまったことや、FITは契約年数による限界があることへの対策として考案されたのが、新しい買取制度となる「Feed in Premium」です。FIPはFITの欠点を補うとともに、各業者の価格競争から電力市場を活性化する役割も果たすと期待されています。

アメリカやヨーロッパ諸国など、同じような問題を抱える各国においても、限界があるFITからFIPへと移行する動きが見られています。

日本でも、徐々にですがFITに次ぐ再エネの買取制度としてFIPの導入が始まろうとしています。

参照:海外における再生可能エネルギー政策等動向調査 – 経済産業省

FIPの仕組み

FIPは「固定プレミアム型」「変動プレミアム型」「固定プレミアムと変動プレミアムの融合型」と大きく3つのタイプがあります。

固定プレミアム型

固定プレミアム型とは、一定の比率で市場の買取価格にプレミアム価格が付与されるタイプです。

市場価格が下がるとトータルのFIP買取価格も下がり、市場価格が上がるとトータルのFIP買取価格も上がるのが特徴です。

固定プレミアム型FIPは、つねに市場の買取価格よりは高い価格で買い取ってもらえることや、買取価格に上限がない変わりに、市場の影響を受けやすく不安定な状況になり得るリスクがあります。

参照:「FITからFITへ!」- SOLAR JOURNAL

変動プレミアム型

変動プレミアム型とは、あらかじめ上限と下限が設定されているタイプです。

市場の電力買取価格によって、付加されるプレミアム金額が変わってきます。

変動プレミアム型FIPは、一定以上に価格が下がる心配がない代わりに、市場の買取価格が上限近くまたは上限を超えた場合にメリットがないことが気になる点です。

参照:「FITからFIPへ!」- SOLAR JOURNAL

固定プレミアムと変動プレミアムの融合型

「固定プレミアムと変動プレミアムの融合型」は、日本独特のFIPで、「日本版FIP制度」とも呼ばれている新しいタイプの買取制度です。

このFIPは一定期間における市場価格を平均化した「市場参照価格」にプレミアム価格が付加される仕組みになっています。

期間ごとに「市場参照価格」の見直しが行われます。買取価格に上限はあるものの、市場価格から実質の買取価格が大きく離れることがない点がメリットです。

参照:「FITからFIPへ!」- SOLAR JOURNAL

国が買取価格を制定するFIT制度とは違って、FIPは契約する電力会社や、その時の市場動向によって再エネの買取価格が変わってくることがFIPの魅力でもありデメリットでもあるといえます。年数的な制約を受けない点で、FIP制度はFIT制度よりも今後長く活用していける買取制度として注目されています。

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