日本の注目のエネルギー系ベンチャー企業3選!

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 世界的にエネルギー問題への取り組みが急務になり、スピード感のあるベンチャー企業の活躍が目立っています。世界的にはSDGsの目標のひとつとして2030年のSDGs達成を目指す施策が進められる一方、日本では2050年までにカーボンニュートラルを目指す方針が出されました。 

 世界だけでなく日本でもベンチャー企業による独創的な動きが起こっています。この記事では日本におけるエネルギー系ベンチャー企業の動向を知るのに最適な3つの企業を紹介します。

株式会社レノバ(RENOVA, Inc.)

 株式会社レノバは2000年に株式会社リサイクルワンとして設立したベンチャー企業です。当初は環境・エネルギー分野のコンサルティングやリサイクル事業展開していましたが、2012年から再生可能エネルギー事業に参入して急成長し、2017年にマザーズに上場しています。

 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法、いわゆるFIT法が制定されたのが2012年です。固定価格買取制度の開始に着眼して事業を切り替え、太陽光発電事業を次々に立ち上げて成功してきたのがレノバの特徴です。社会の需要と制度の変化に着目し、現在では再生可能エネルギー事業を牽引する企業の一つにまで成長を遂げています。

 レノバの特色は再生可能エネルギー発電所の計画建設から運営管理を一気通貫で実施していることです。事業性の評価から許認可の取得、資金の調達、設計と建設、そして発電までを全て担っています。レノバはバイオマス発電所の一貫開発にも成功し、事業を拡大しています。

出典:IR情報 レノバについて

 再生可能エネルギーは「エネルギー・ミックス方針」を進めることが国によって推進されています。レノバでは2030年度の到達目標に貢献するため、太陽光発電に比べて利用が進んでいないバイオマス発電と風力発電の事業を開始しています。今後の脱炭素社会に向けたエネルギー生産のあるべき姿を実現するために業界を牽引するベンチャー企業として活躍しているのがレノバです。

出典:IR情報 レノバについて

参照:株式会社レノバ(RENOVA, Inc.)

株式会社エナリス(ENERES Co.,Ltd.)

 株式会社エナリスは2004年に設立され、PPS(新電力)業務代行によって成長を遂げてきたベンチャー企業です。グリーン電力の取引業務代行を2010年に開始し、2013年にはマザーズに上場するスピード感のある成長をしています。

 エナリスは世界的な電力自由化の推進に着目して成功してきたベンチャー企業です。日本でも2000年にPPSによる電力の小売りが認められてから新規参入が増えました。電力自由化が完了した2016年には291件だったPPSが2020年には2.3倍の679件にまで増加しています。エナリスでは小売電気事業者支援を事業の柱の1つとして力を注ぎ、新規事業を立ち上げる際の計画段階から業務代行までをトータルでサポートしています。起業の動きが強まる以前から支援事業を開始していたエナリスは広いシェアを取るのに成功したのです。

出典:経済産業省「電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について

 エナリスは2018年にKDDI株式会社の子会社となり、2019年にはマザーズ上場廃止となりました。しかし、KDDIとの提携によって強みを融合し、エネルギーエージェントサービスに踏み出しています。CDP認定再エネプロバイダーとしての認定も受けて、企業や自治体が抱えているエネルギー関連課題の総合的なサポートを実施しているのがエナリスの現状です。

 エナリスは上場後もベンチャー精神を失わず、省エネと脱炭素化を推進するための総合ソリューションとなるために躍進を続けています。脱炭素社会を築き上げる縁の下の力持ちとしての役割を担うと期待されます。

参照:株式会社エナリス(ENERES Co.,Ltd.)

エクセルギー・パワー・システムズ株式会社

エクセルギー・パワー・システムズ株式会社は2011年に設立した東京大学発ベンチャーです。大学発では典型的な技術開発ベンチャーで、コアテクノロジーとして水素蓄電池の特許を保有しています。凸版印刷株式会社との共同開発によって次世代パワー型蓄電池「エクセルギー電池®」を生み出しました。高出力で連続急速充放電ができる画期的な蓄電池の開発成功を受けて、今後事業展開を図るステージに入っています。

 電力の貯蔵による効率化のために蓄電池の需要は高まってきています。富士経済の調査では2017年に2000億円だった蓄電池市場が2030年には1兆2000億円を超えると予測しています。脱炭素社会の実現には再生可能エネルギーへの切り替えだけでなく、電力のロスをなくして有効活用することも重要です。

出典:スマートジャパン「蓄電池の需要は急増、2030年の市場規模は1.2兆円以上に

 エクセルギー・パワー・システムズは蓄電池として現在主流のリチウムイオン電池の性能を凌駕する水素蓄電池「エクセルギー電池®」を開発し、蓄電技術を抜本的に変えようとしています。技術を強みにする日本を体現するような成功を遂げたベンチャー企業です。世界のエネルギー課題の解決に貢献する躍進を進めると期待されます。

参照:エクセルギー・パワー・システムズ株式会社

エネルギー系ベンチャー企業の成長が進む日本

 日本では国内資源が少ない影響もあり、エネルギー問題への取り組みが急務になっています。エネルギー系ベンチャー企業は国や地方自治体、企業などの支援を受けやすく、成長の機会が溢れている状況が続いてきました。

 ここで紹介した3社は再生可能エネルギーによる発電所の開発、新電力事業の展開や個別企業による節電の支援、電力の有効活用になる新技術の開発という、脱炭素に向けた効果的な事業を築き上げました。

 日本では今後も新たなベンチャー企業が脱炭素社会の実現・維持をリードしていくでしょう。引き続き、環境・エネルギー問題解決のキープレイヤーとなるベンチャー企業の動きに注目していきましょう。

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