FIT-地熱発電

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地熱発電のFIT 概要

そもそも地熱発電とは?という方は、こちらを参考にしてください。

地熱発電は、FIT制度の対象となる再生可能エネルギーです。導入から15年間は、固定価格にて電力会社から地熱発電で創った電気を買い取ってもらえます。

地熱発電の各国の買取価格

出典:令和3年度以降の調達価格等に関する意見 – 調達価格等算定委員会

地熱発電のFIT価格は15,000kW以上で26円/kWh、15,000kW未満で40円/kWh、2012年のFIT開始以来、価格は据え置かれています。ドイツ、フランスでは、地熱発電の普及促進に向けて固定価格は上昇傾向にあります。

参照:令和3年度以降の調達価格等に関する意見 – 調達価格等算定委員会

2021年度 地熱発電のFIT価格

2020年~2022年度のバイオガス発電のFIT買取価格が経済産業省のサイトから確認できます。

出典:固定買取制度 買取価格・期間等 – 資源エネルギー庁

2021年度の1kWhあたりの買取価格は、

  • 15,000kW以上: 26円/kWh 15年間
  • 15,000kW未満: 40円/kWh 15年間

となります。出力容量によって大きく2つに区分されているのが特徴で、2023年までは現在の価格が維持されます。

なお、2,000kW未満の小規模地熱発電は、2022年度から地域一体型の「地域活用要件」を満たすことが必要になります。

参照:固定買取制度 買取価格・期間等 – 資源エネルギー庁

地熱発電のFIT 課題と対策

日本の地熱発電は山間部に多くコストが高くなるため、2012年~2020年のFIT認定件数はわずか87件と普及が進んでいないことが大きな課題となっています。

火山国である日本の地熱資源のポテンシャルは世界3位と高く、年間発電量の設備利用比率は83%。さらに設備寿命も50年以上と長く、CO₂を排出しない地熱発電は非常に優れた再エネです。日本のエネルギー事情を解決する手段として最優先されるべきエネルギーだといえます。

しかしながら、多大な初期費用と事前調査に時間がかかることや、国立公園や温泉地など特殊な地域が多いため導入のハードルが高いことが障壁となっています。

おそらく興味を持つ企業や自治体も多いと思われる中、国の政策としてゼロエミッションを掲げる以上は、より具体的でかつ迅速な支援策が切実に求められるところだといえます。

参照:地熱発電の現状と課題 – 日本地熱協会

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